Yocchi's property man

デッカード ブラスター
Blade Runner Deckard Blaster

米 1982年。 映画 「ブレードランナー」に登場!!
原作 フィリップ K ディック。
監督 リドリー・スコット

”ブレードランナー”(対・レプリカント専任捜査官)である
ハリソンフォード扮する「リック・デッカード」が劇中使用する銃です。
この銃も公開時から人気があったものの、詳しい資料など無く
その謎めいたシルエットに、マニアは翻弄される事になります。

1992年頃、撮影に使用された黒いレジン製のステージ ガンが
巷に流出しはじめた事で暗黙の時代が終わります。
しかし、版権や諸事情などにより
表舞台で製品化されることはありませんでした。
その分、アンダーグランドでは活発な商品展開が・・・

ブラックレジン版のコピーをキット化したような物から
銃声・ストロボ発光などを仕込んだ完成品に
金属粉をキャストに混ぜ込んだヘビーウエイトモデルまで・・・・

そんな中、
アメリカ人の「リチャード A コイル」なる人物が
「デッカードブラスターに流用された複数の実銃」から型を取り
レジンキャスト(注型用無発泡ウレタン樹脂)にて
デッカードブラスターを作り上げてしまいました。

当然これもアングラ製品ですが・・・・(汗)

それがこちら↓です。



ステアーのレシーバー部。
レバーを上げると、ボルトを後退させる事が出来ます。
しかもボルトとレシーバーをロックする機構までコピーされています。
(実銃から型抜きしたのだから当たり前か・・・)



惜しいのは、シリンダーをカバーしている左右のパーツの
形状の捉え方が、オリジナル・ブラックレジン版と若干違う事と
素材の「レジン」と「塗料」が非常に弱い事でしょうか・・・。





リチャード A コイル氏のデッカードブラスターは
現在4バージョン+金属バージョンがあります(2005年現在)。
(ちなみに↑はバージョン3です、製作者本人から購入です。)


2003年に「ハートフォード」なる日本のショップさんから
デッカードブラスターに似せたモデルガン&エアガンが発売されました。
それが、こちら↓




版権対策の為か、刻印のスペルがオリジナルと違ったり、
ベースになっている銃も違う事から全体的に細く小さい銃になっています。



しかし、エジェクターロッドを切り詰めた事により、分解無しで
シリンダーのスイングアウトを可能にしている事や、今までにない
きっちりとした工業製品らしさがとても気持ち良いです。



過去発売されてきたデッカードブラスターの中では
流石にメーカーさんが作っただけあって
モデルガンとしての「完成度」は高いです。

ただし、プロップに似ているかは別問題・・・・

ストレス無しに遊べる(いじれる)のが、この銃最大の利点です。




ちょっと両者の比較↓で御座います。
上(ハートフォード版)、下(リチャード版)です。




左(ハートフォード版)、右(リチャード版)です。




画像では解り辛いかもしれませんが
やはりハートフォードの銃が、リチャードの銃より一回り細く小さいですね。


グッド・ビレッジ、 オズショップ、 アドベン、さん達が熱く造形された
模索の時代を通り過ぎ、ある程度解明され早14年・・・


そろそろ決定版が欲しいトコロなのであります。




2009.7.7加筆。

時は流れ・・・2006年.USA

夢にまで見たオリジナルプロップが、
”世界SF大会”「World Science Fiction Convention 」にて
ついに展示されたのでした。


そして・・・2008年.12月

飛騨高山にあるオブジェモチャ専門店「留之助商店」さんより
決定版とも言えるデッカード・ブラスターが発売されました。


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