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ギガントの交通艇
「未来少年コナン」戦略爆撃機ギガント 製作記 @
future boy conan. Gigant


1978年にNHKで放映されていた「未来少年コナン」。

西暦2008年7月、人類は絶滅の危機に直面した。
核兵器をはるかに超える超磁力兵器が世界を一瞬に
して消滅させ、しかも大地殻変動をひきおこした…


C) 1978 NIPPON ANIMATION CO.LTD.

その原因ともなったインダストリアが所有する空中要塞ギガント。

戦力を分散させ敵を制圧する事を目的に造られた戦略爆撃機で
戦略兵器である超磁力兵器の搭載機として建造。

一度大気圏外に離脱すれば自ら太陽エネルギーを吸収し
半永久的に飛行可能な「世界を滅ぼした毒蛾」なのであります。

話は変わって

2014年。 

そのギガントのプラモデルが「アオシマ」さんより発売されるのを受け
前からやってみたかった「ギガントの交通艇」をノンスケールでフルスクラッチし
静岡ホビーショーのモデラーズ合同作品展「宮崎メカ模型クラブ」
にて展示させて頂こうと製作する事にしました。

ちなみに、この「交通艇」とは巨大なギガントの機首先端に設置され
飛行中に地上との連絡を取る為に使われるもので、
他のフライングマシーン同様「半重力装置」で動いています。


では、早速




ホームセンターにて調達した5センチ厚の発泡スチロールを4枚重ねて接着。
今回、スケールは特に気にせずこの塊から削り出される大きさで進めます。


作るのはココ↓の赤線枠内に決定。


C) 1978 NIPPON ANIMATION CO.LTD.

いつものように三面図を起こしてナイフとサンドペーパーにて削り出します。



いつもならココで石膏型を作ってFRPに置き換えるのですが、今回モノが大きすぎるので
初試みの「発泡スチロール原型に直接FRPを塗布していく方法」に挑戦です。

取りあえず原型の発泡スチロールがFRPで溶けてしまわないように
水で薄めた木工用ボンドを何度も塗り重ね全体をコートしました。



今回使ってみたのはガラス繊維を薄いマット状にした物。

しかーし、こいつが原型に沿って馴染んでくれない厄介な一品でして、引っ張ったり
クセをつけたりほぐしてみたりと いろいろ試しましたがどうしてもダメでした。
このタイプは平面的な部分に使われるのがよろしいかと・・・

なので、いつものように編み込みのガラス繊維を使い3回(3プライ)ほど積層しました。



硬化後。

発泡スチロール原型を外します。

しかし、これがまた外れないったりゃありゃしない!

相手が発泡スチロールだからむしり取るのは簡単なんですけどねぇ〜

一応、FRPから発泡スチロール原型を保護する意味の木工ボンドは
効果を発揮しましたが、この方法はベストじゃないです。

取りあえず表面の凸凹を慣らすように、ポリパテ→サンディングを繰り返します。



モノが大きいだけにメチャクチャ手間取りました。

サーフェイサーを吹き確認。

気に入るまで何度も繰り返しました。



上の方にあったキャプチャー画像を参考にパネルラインやダクト書き込み
交通艇の部分も切り離しました。

グッと雰囲気が出てきたような・・・



パカッ!



主翼?を作ります。

一応、半重力装置で飛んでいるようなので、この主翼?みたいなのが
いるのかどうか定かではありませんが、有ると無いとじゃ大違い!

見た目にも飛行物体らしさ演出され思わずフルスクラッチ
したくなるほどの魅力が潜んでいます。
 
ん、オイラだけか?



形状に狂いが出ないようプラバンでガイドを作り次作業に備えます。



機体に書き込んだマジックのラインとプラバン間にポリパテを充填し形状を整えます。



外観全体がFRP製の薄皮なので、このポリパテの塊がとても重く感じます。
特に中空にする必要もないのでこのままいく事にしました。

スジ掘りを入れ本体に開けた穴をダクト部以外プラバンで塞いでおきました。


続きます。



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