Yocchi's property man

ファルコ
「未来少年コナン」インダストリアの飛行艇 製作記 H

future boy conan. Falco

(フラップ・キャノピー・プロペラ編)


主翼のフラップとエレボンを加工していきます。

フラップ(内側の大きい方)はファウラーフラップを採用し
エレボン(外側の小さい方)は上下可動を目指します。

(ファウラーフラップ)とは、主翼後縁の下面が動き、さらに可動機部分を後ろに
スライドさせるタイプのフラップの事です。フラップが後退した事で、
主翼下面に大きなスロット(隙間)が出来るのが特徴です。
(エレボン)は、水平尾翼を持たない機体に装備され、エレベーターと
エルロンの両方の役割を兼ね備えている主翼後端翼の事です。


まずは、垂直尾翼と同じようにプラバンでフレームを作っておきます。




「お父さ〜ん、洗濯物を取り込んでちょうだ〜い」 
ってな感じですが、
電気コンロで柔らかくしたプラバンです。ハイ




Rのいい所を切り取り、ポリキャップを仕込んだエレボンフレームに
被せて接着していきます。




またRを合わせる為に上下2分割にしてあり、
翼後縁には2ミリのプラ角棒を使用し上下のプラバンを繋ぎ止めています。



設定ではなんの指定もないこの翼ですが、劇中の動きを見みれば
エルロンやエレベーターの機能が備わった動きをしているので、
迷う事無く「エレボン」採用なのです。へへ


続いてファウラーフラップです。

エレボンと同じように熱でクセを付けたプラバンを使い、
上下を張り合わせて作っています。
翼後縁には2ミリのプラ角棒を使用し上下のプラバンを繋ぎ止めています。



今回のファルコ用に考えたフラップは、
実際のフラップではありえない翼断面になってしまいました。

スライドして後退する都合上、翼上面を平らにしてストロークを稼いでます。
そうしないとフラップがちょっとしか降りない(伸びない)のであります。



横面にはスライドさせる為の機構用凸部を接着します。
なんとも単純な機構なのですが、凸部の接着角度調整は
かなりシビアなものでした。
(でも、そんな風には見えない・・・2)

また、私が「ファウラーフラップ」を採用した理由ですが、
未来少年コナン、第2話「旅立ち」の冒頭の「ファルコとコナン」
のシーンに描かれていたからなのです。

それ以降、フラップがスライドした為に出来たスロット(隙間)
が描かれた事はありませんでした。・・・

たった1回きりの描写だったと思いますが、私にとっては
それこそがファルコのフラップだったので、迷わず採用なのであります。
なにもそんな数少ない出番のタイプを選ばなくても・・・っと、お思いでしょうが、
気に入ったんだからしょうがないのであります(゜ロ゜) \バキ


つづいて
主翼側のフラップ受部に、スライド機構用凹レールを取り付けます。
ここにフラップを差し込んで可動出来ればOK!! (=^_^=) ヘヘヘ




さてさて、どんどん進めます。
主翼の翼端に航空灯を仕込んでいきます。



航空灯は、航空機の進行方向と位置を表示するための灯火で、
右翼端に緑色,左翼端に赤色,と決められています。

ただ、インダストリアのファルコに装備されていたかどうかは
不明なのであります(^^); 



さてさて、出来上がった翼端を「カールダウン」させて主翼に取り付けます。

また「カールダウン」とは、紙飛行機を作った時に
何気なく翼のはじっこを折り曲げたりする「アレ」です。

上に曲げれば「カールアップ」、下に曲げれば「カールダウン」です。
「カールアップ」は高速時、「カールダウン」は低速時の
揚力を上げる効果があるようです。



翼端の取り付け角度は全体のバランスをみて決めました。

航空灯の配線も済ませ、ようやく組み立てられる状態になったのであります。




今製作している「ファルコ」は、
平成18年5月20日・21日に開催される
「第45回静岡ホビーショー2006」の「第17回モデラーズクラブ合同作品展2006」に
「宮崎メカ模型クラブ」の一員として、展示させていただこうと
製作しているのであります。

しかしながら、現在この↓作業をしているのは5月19日
午後6時・・・
そうなのです。間に合わないのであります (≧д≦;)ひぇ〜ごめんなさい。

しかも、3時間後の
午後9時には静岡に向け出発しなければなりません (゜ロ゜)えっ! 

こうなったら、腹をくくるしかありません。
なんとか形だけにはしておかないと・・・(゜-゜)\バキ 

作業続行。
フォルモで作っておいた目玉窓やキャノピーの原型に
サーフェイサーをふいておいたので、ピカール(コンパウンド)で
磨きピカピカにします。



続いて、バキュームフォーマーを使い目玉窓やキャノピーを成形します。
0.3ミリの「塩ビ板」を使用しましたが、シンプルな形状なので
特に問題も無く終了。




出来上がったキャノピーは一度型から外し、余分な所をカットして
もう一度型の上にセットします。


今度は0.3ミリの「プラバン」を使い、その上からバキュームフォームします。
これが窓枠用のプラ材になるのであります。↓これ




構成はこの様な感じです。
う〜ん、チョット窓枠が太いようですが、
現在午後7時20分!!(゜ロ゜; )ぎく!
今回はこれで参加させていただきます。
 



わぁ〜〜もう何やってんだか焦るばかり・・・・
げ、プ・プ・プロペラが無い〜〜!!
作んなきゃ〜 (≧∇≦) 



前もって用意していたゲージを使い、1.2ミリのプラバンから切り出します。


ハンダごての熱を利用し、ピンポイントでプロペラ基部を温め
ねじりを加えておきます。



現在午後8時40分!!・・・とても9時に出発出来そうもありません。

はじさんに電話・・・
ご・ご・ごめ・ごめん。 出発10時にしてもいい?(゜-゜)\バキ 

続けなきゃ。
スピナーの中に、丸く切り取った「消しゴム」のブロックを接着し
プロペラは両面テープで固定しました。



現在午後9時00分!! 一応パーツが揃いました。
さーこれから梱包作業だぁ〜〜(T_T)v

今回のホビーショーにはこの状態で持ち込ませて頂こうかと・・・<(_ _)> 


側面から


正面


後方より


船尾周辺


機首周辺



ファウラーフラップはこの様に稼動します。



ファウラーフラップを船艇底面より・・・
スライドしたフラップによって出来たスロット(隙間)。
これを再現したかったのであります。ハイ



フラップを下ろし、後方より。


梱包も終え、身支度を整え家を出発し、はじさん宅へお迎えに・・・

午後10時
には静岡に向け出発!! 出来たのであります (^^); 

この後の事は、また後日「道中記」のようなものでお伝え出来たら・・
なんて考えております。

会場のブースより



「モンスリー降りよう! まだ飛んでいないみたいだ・・・」

先には三角塔も見えてとても良い感じです(^O^)/

今回、ホビーショーまでには完成させる事が出来ませんでしたが、
見せ方に一工夫をして、次回ホビーショーで完結させていただきます。


つづきます。



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