海泡石のパイプ
National Treasure "Meerschaum Pipe"
米 2004年。映画「ナショナル・トレジャー」に登場!!
監督 ジョン・タートルトーブ
1832年
アメリカ独立宣言書に署名した最後の生き残りで”フリーメイソン”のメンバー
でもある「チャールズ・キャロル」は、自身の死期が迫っている事を悟り
「アンドリュー・ジャクソン大統領」へ大事な用件を伝える為、雨の降る
真夜中に馬屋番の若者と共にホワイトハウスへ急いだ・・・。
しかし
大統領は留守で面会は叶わず、「キャロル」はついに息絶えてしまう。
息を引き取る前に「キャロル」は傍にいた「トーマス・ゲイツ」に
ある宝の秘密を打ち明け、謎のメモを託した・・・。
”秘密はシャーロットと共に眠る”
2004年
「キャロル」の死後、秘宝の謎は”ゲイツ家”に代々受け継がれ
子孫である「ベン・ゲイツ（ニコラス・ケイジ）」はついにシャーロットが
何であるかを突き止め、北極圏で氷の中に埋もれた
難破船シャーロット号を発見する。
船内の貨物室で大事そうに一つの火薬樽を守る船長の亡骸・・・
その火薬樽の中から出てきたのがこの”海泡石のパイプ”です・・・。
18世紀の物を想定したであろう海泡石パイプのデザインは、
十字軍・テンプル騎士団・ソロモンの神殿などをイメージさせ
秘宝の鍵としての意味合いを持たせているようです。
画像のパイプはファンメイドで、材質も海泡石では無くレジンです。
マウスピースの木の部分はマホガ二ーで、リップは黒いレジンですが
一貫した煙道があいておらずパイプとして機能していません。
また、海泡石のパイプは一般的にはメシャム・パイプ（Meerschaum Pipe）と
呼ばれていますが、これは「メシャム」がドイツ語で「海の泡｣という意味から
日本語訳では「海泡石｣と呼ばれています。
ちなみに「海泡石｣とはトルコ原産の多孔性の鉱物（セピオライト）の事で
加工が容易で軽量であり、熱に強く白く美しい肌が特徴です。
使用し続けるとヤニやタールの油分が浸透し琥珀色に変化したり
育てていく魅力もあるようです。
ただし、強度的にはデリケートな一面を持っているので
取り扱いには注意が必要！
まさにコダワリのある男の一品なのです。
このレプリカの彫刻は細かく再現されていて、オリジナルプロップに
かなり近い仕上がりになっています。
また、劇中同様に分解する事が出来ます。
パイプの柄には暗号が隠されており、インクを付け
ころころ〜っと転すと画像の文字が浮かび上がります。
劇中、ベンは自分の血を使っていましたが・・・(汗）
暗号は以下の通り。
The legend writ.
The stain effected.
The key in Silence undetected.
Fifty-five in iron pen.
Mr.Matlack can't offend.
「伝説は記され」
「染みは浮き上がり」
「サイレンスの鍵は人目を逃れる」
「55の鉄のペン」
「マトラック氏は触れない」
と、記されたこの暗号を解読すると
「サイレンスの暗号は人に気付かれないよう見えないインクで
アメリカ独立宣言書の裏に記されている」
と言う事になるようです。
暗号文中、Silenceの頭文字のSが大文字なのは
MatlackのMと同様で人の名前だと言う事。
Silence＝沈黙では無く、
サイレンスという人を指しています。
アメリカ建国の一端を担った「秘密結社フリーメイソン」のメンバーには
「ジョージ・ワシントン」「ベンジャミン・フランクリン」「ポール・リヴィア」らが
名を連ねていたようですが、「ベンジャミン・フランクリン」は15歳の時、
兄の新聞社へ「サイレンス・ドゥーグッド」という未亡人の振りをして
こっそり14通の手紙を出していたとの事・・・。
アメリカ独立宣言の起草委員で最初に署名した5人の政治家のうちの1人だった
「ベンジャミン・フランクリン」＝「サイレンス・ドゥーグッド」が残した暗号とは・・・
そして、アメリカ独立宣言書の裏に記されているものとは一体・・・・？
ちなみに
本物の独立宣言書は羊皮紙を使用していたそうですが
画像のレプリカはパラフィン紙をロウ漬けしたような感じになっています。
本物を見た事が無いので何とも言えませんが、結構いい雰囲気です。
サイズ 23×29インチ
この映画はテンプル騎士団やフリーメイソンといったアメリカの
歴史にまつわる秘密や謎が散りばめられており、実存した
人物や団体なども上手くお宝の話に結び付けている所が
とても興味深く、面白いのでありました。
さらに
このパイプには暗号とは別のもう一つの重要な使い道が・・・
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