Yocchi's property man

アスベルのガンシップ
Nausicaa of the Valley of Wind. Asbel's Gunship
「風の谷のナウシカ」ペジテ市の戦闘機
製作記 B


いよいよダンボールの主翼を立体化していきます。

まずはその第一弾。


徳間書店 「風の谷のナウシカ」1巻より

アスベルのガンシップは主翼に竹の”フシ”ような部分と”クビレ”た部分を持ち
そのクビレた部分の前縁には機関砲を備え
後縁はジェット噴射口になっています。

フシより外側の主翼はデルタ(三角形)翼で、左右に垂直翼を携えているものの
漫画・映画版共に「フラップ・エルロン・エレベーター」の描写が在りません。

おそらく、中央のメイン噴射口とは独立した左右のジェット噴射により
操舵しているのだと思われますが、
土鬼(ドルク)の使う戦艦「浮砲台」や「飛行ガメ」のような
旧文明の「浮遊システム?」が流用されているのかも知れません

フラップやエレベーターが無いのはこのせい・・・・?

なんて事を妄想しながら作業に入ります。


まずは
主翼にある”フシ”のような部分からです。

このパーツは噴射口の一端を担っているので中空にしなければなりません。
ここはバルサ材で原型を作り、バキュームフォーマーを使ってプラスチックへ
置き換える事にしました。

”フシ”原型用にそれとなく切り出した紙をあてがい
大きさや形状を決めていきます。



↓上記で決定した紙をゲージにバルサ材へ転写し
立体化していきます。

※ バルサ材は後で分割出来るよう2段に重ねています。



↓最初は、A(側面)を残すように要らない部分を削ぎ落していきます。

ちなみに使っているのは果物ナイフで
少しづつ木目に沿って削ぎ落します。



↓削ぎ落とされた B(上面)を400番のサンドペーパで整えます。



↓綺麗に整えた B(上面)へ再度上面図を書き込みます。



↓今度は B(上面)を残すように要らない部分を削ぎ落していきます。



↓削ぎ落とされた A(側面)を400番のサンドペーパで整えます。

これで上面と側面は紙から転写されたように切り出されました。



問題はここから。

C正面図から読み取れる曲線を A・B面の境にあるエッジを
削りながら再現していきます。

この作業が仕上げになるので面の構成とRの兼ね合いを
妄想力全開で一つの形に仕上げます。



↑A・B・C・の面はこのように繋がり立体化完了!です。

また、バキュームフォーマー用に2つに分かれます。



いよいよバキュームフォーマー用の下準備。
瞬間接着剤をバルサ材に染み込ませカチンカチンにします。

でも、この作業に使う瞬間接着剤ってのが一体何本くらい必要のか
全く解らなかったので、100円ショップで「低粘度サラサラタイプ」の
瞬間接着剤を取り合えず10ヶほど購入してきました。

内容量は3グラム。

で、早速コーティングを始めるワケです。
表面全部と分割した内側も全部です。

一回だけだと心配なので2度がけしたりしましたが、
すべてのコーティングに必要だった瞬間接着剤の本数は

1本・・・・。

その1本ですら使い切ったワケじゃないのですよ・・・・とほほ。
残りの9本・・・ どうしよう・・・・(爆)



瞬間接着剤を冷蔵庫に保管し作業続行です!

コーティングを終えたバルサ原型は瞬間接着剤で少々ボコボコした
感じになったので、かるくサンディングして表面を整えています。

また、綺麗にバキュームフォーム出来るように割り箸でゲタを履かせました。
これをやる事で原型の裾までプラバンを密着させる事が出来ます。

そのかわり成形後は原型を外すのに苦労するのですが・・・・



お手軽バキュームフォーマーの「桃象くん」とその仲間達〜!
プラバンはタミヤの「1.2ミリ」のものを桃象用にカットして使用です。

ゲタを履かせたバルサ原型をセットしますが、桃象では
このくらいのサイズが限界かも知れません。



プラバンを電熱器で温めます。

バキュームフォームをする時、この過程が一番重要で
プラバンを「コシのある伸びやすい状態」に育てていきます。

まず、電熱器と一定の距離を保ち大きく円を描くように熱していきます。
熱がプラバンへ伝わって来ると真ん中辺りからたるんできます。
ある程度たるんだ所で熱源からちょっと距離をとって温め続けます。
すると、たるんでいたプラバンが元の状態のようにピーンと張ってきます。
そこでもう一度最初の位置に戻し温め続けると2度目のたるみが起こります。

ここがバキュームフォームに適したタイミング!

両手に持った枠を揺らしてプラバンの状態を見ながら
原型に応じたたるみ具合を探り
原型へ押しあてます。



掃除機のスイッチを入れバキュームします。



これで作業完了!

※ ちなみにプラバンの熱し方について書いた事はあくまで私の経験上
感じた事でありますので、これが正解って事ではありません (;^_^A
ヨッチはこんな方法でやっているのか〜 程度に思ってくださいませね。



↓バキュームフォームで出来上がったパーツです。
上下2ヶづつ作りました。



接合する面をサンドペーパーで整えます。



↓上下パーツがぴったり合うように微調整し
無事、置換完了!




続いて、
主翼を現物合わせで作っていく都合上
出来上がったパーツを仮止めするのに必要な芯棒を
機体に通しておきます。



その為の穴あけ作業です。

こういう作業って一見簡単そうなのですが、
左右の同じ場所に正確に穴をあけるのって超大変なのでした。



6ミリのアルミ棒を通し
地デジ非対応アンテナの出来上がりで〜す。

ついでに出来上がったパーツの配置してみます。
主翼全体をぐーんとイメージしやすくなりました。



前から見るとこんな感じ・・・・フムフム。



ちなみに、「アスベルのガンシップ」には離着陸用の主脚?もしくは
ランディングギアのようなものが見当たりません。

漫画や映画の中では飛行シーンしかないので当然なのですが
風の谷のガンシップのようにどこかへ車輪を収納していると思われます。

主翼の両端にある垂直翼内に収納されていて
下方からせりだしてくれれば問題なさそうなのですが
後輪は一体どこへ・・・
胴下後方には2枚のフィンが着いていて邪魔そうだし・・・うう〜ん?

今後の妄想課題としましょうね。



まさか、この”フシ”の中に車輪が入っていて
ガバッ!!っと展開!!

んなぁ〜こたぁ〜無いか・・・・ ( ̄ω ̄)=3 うへー


つづきます。


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