Yocchi's property man

アスベルのガンシップ
Nausicaa of the Valley of Wind. Asbel's Gunship
「風の谷のナウシカ」ペジテ市の戦闘機 製作記
A


前回「インダストリアの飛行艇”ファルコ”」を作った時,
今回と同じく「FRP樹脂」にて機体を複製しました。

しかし、その際FRP樹脂が石膏型に癒着してしまい、
上手く離型出来ていませんでした。

一点モノの工作なので別に構わないのですが、
綺麗に離型出来るに越した事はありません。

というわけで、今回はチョッピリ実験的作業も加わった
「FRP置換大作戦!」なのであります (;^_^A

では
前ページからの続きです。

十分に乾燥させた石膏型にラッカー系スプレーを吹き付けてみました。
これはFRP樹脂の浸透を防ぐ為の目止めのつもりです。



一回吹きだけではなんなので、スプレー1缶使い切るまで
3〜4回重ね吹きしてみました。

これを十分乾燥させたら「FRP離型用ワックス」を塗り込み
乾燥後ふき取ります。
この作業を5〜6回繰り返しました。



ワックス処理が終わったら今度は離型剤を塗ります。

しかし、ここで悩む事に・・・・

どうやらFRPの離型剤には「PVA離型剤」というものが適しているのだそうです。
水性で薄い皮膜を作り離型後は成型品と一緒に型から剥がれてきます。
後は成型品を水洗いすればPVA離型剤は水に溶け綺麗に落ちるとの事。
その代わり複数抜く場合はその都度「PVA離型剤」を塗らなければなりません。

また、PVA系の「洗濯のり」でも代用できるようです。

プロが使用する「ポリマー系離型剤」という超強力ワックスもあるようですが、
これは型の方に強力な皮膜が残るので一度処理しておけば
数回離型出来るのだそうです。

しかし
私が選んだのは・・・・・!?

シリコン型に使用する「レジン用離型剤」!!(゜ペ) 
いいのかそれで・・・



何故かと言うと
ワックスがけをした型は惚れ惚れするくらい「つるん・つるん」の「てろん・てろん」で
水を一滴たらしてみると玉になって型の中で踊りだすのです (゜▽゜)きゃ〜
もう何を流し込んでもこの型に留まる事は有り得ない感じです。

もう「レジン用離型剤」でも十分だろうと勝手に思い込み
シュシューッっとスプレーした次第であります ( ゜Д゜);おいおい

↓ということで一層目。
FRP樹脂にタルクを少々混ぜ、粘度を上げたものを塗ります。
これで厚めのクリアー層を作っておけば離型後の表面も綺麗になり
ガラス繊維のヒケ模様も出ないで済みます。



↓2層目。

ガラス繊維のマイクロメッシュにFRP樹脂を吸い込ませながら
シワにならないよう型に貼り付けていきます。



ガラス繊維は柔軟に形を変えてくれるので
これ位の形状ならシワにもならず何とか終了。



↓3層目
普通平目ガラス繊維にてFRP樹脂を打ち、これで作業完了です。



いよいよ上手く離型出来るか実験結果の発表〜!
手間をかけた分その期待は大きいのであります。

FRPと石膏型の間に少しづつ空気を入れるように
型の周りから剥がしにかかります。

そろそろ「プッチンプリン」のように”ガボッ!”っと抜けるぞぉ〜!と
逸る気持ちを抑えつつ、その指にはだんだん力が入ってきます。

しか〜し、なかなか抜けません(??)

なんだか全然抜けません・・・

ビクともしません・・・


ううう〜ん、ダメだぁ〜!!

作戦失敗!


これ以上やったら成型品にも支障を期たしそうなので
ここからはいつもの使い慣れた「トンカチ君」に登場してもらって
石膏型粉砕作業へ・・・・しくしく

有難う石膏型君!今度会う時には
必ずPVA離型剤を使うから・・・
許してねm(T T)m

て、事で型を割って取り出した機体です。



くっ付いていたのはフチ周辺に目立ち、
中央付近はワリと綺麗に離型出来ていました。

ですが、
やはりここは素直に「PVA離型剤」を利用した方が良いようです。
データーも取れたので気を取り直し作業再開です。

不要な部分をリューターで削り落し左右の合いをチェックします。



そのまま機体をテープで止め、ダンボールで
主翼の全長や大きさ・形など検討します。

漫画版とよく照らし合わせバランスを見ます。



後方はさまざまな面構成の密集地。

いずれダクトやフィンが付いたりするのも計算に入れ
メインの噴射口やサブ噴射口がバランス良く存在し合えるよう
妄想力全開で長さや角度を決めていきます。



急造の平面的な主翼ではありますが
このバランスでいく事にしました。

形状・長さ・形が把握出来たので
一気に翼を3D化していきます。

次ページへ続きます。


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